
メディアアーティスト 佃優河 名刺
おおみかアートプロジェクトは、茨城県日立市の南部に位置する地域・大甕(おおみか)を拠点として、「まちでつくる、まちとつくる」をコンセプトに活動をしています。本プロジェクトでは、日立市のシンボルである「大煙突」をモチーフにした 作品を制作することで、地域の文化・歴史への理解を深めます。 また、完成した作品を囲んで食事をすることで、新しいコミュニティ(交流・つながり)の形成を図り、まちに更なる価値を見出すことを目指します。
高さ 10 mの煙突をトラックの荷台に設置する設計を担当した。「プロポーションが大煙突らしいこと」「運搬可能なこと」「転倒しないこと」などを条件に構造エンジニアと共同しながら制作方法を検討しました。トラックで運搬可能なサイズに鋼管で分割する設計とし、約800kgの荷重はトラックの荷台で直接受けて、根元から四方にのびたアウトリガーで転倒を防いでいます。法規的には高さ 6m を超える工作物は違法ですが、地面に定着させずにトラックの荷とすることで法規の適用外となり、 駐車場や広場など、どこでも仮設可能な大煙突を実現させています。
トラックの運転、現場でのクレーンでの設置にはじまり、鉱山をイメージした衣装や、ピザのメニュー開発など、イベント運営の設計も担当しています。(テキスト:関田重太郎)