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飲食店の一部にカウンター席を作る計画です。
建築家は、内装ではなく “建築を考える” ように取組み、全体を “手仕事の判” で覆って新旧が緩やかに繋がる空間を構築しました。
約1m×5mの天板は、9mm厚の鉄板をT字型に溶接し、天板を支える構造になっています。
現場が住宅街であり、巨大なカウンターテーブルを重機で搬入することは現実的ではなく、また、搬入経路となる店内も狭かったため、手作業で搬入できるよう、150kg以下のサイズに分割し、現場で組み立て可能となるような設計が求められました。
現場床の既存 H 鋼に桧集成材をボルト固定し、その木材に背板をラグスクリューボルトでビス打ちします。 その後、天板をのせて溶接する際に、10センチ間隔の差し込み式の角穴を設け、位置合わせを容易にすることで、部分的な現場溶接でも水平垂直に固定できる設計としました。
(テキスト:関田重太郎)